「痔主」主人公はアリかナシか

「癌」や「白血病」はアリで、「痔」はナシ?

創作テーマの構想

「痔」を主体にした小説ってないのかなあ、とふと思ったのは、私自身が「痔主」であることをつい先日知ったからである。

 日本人のほとんどは、自分でも気づかないうちに「痔主」だと言う。

 それだけ一般的なものなのに、デリケートな部分であるばかりに「恥ずかしい」もの扱いされている。
 実際に患っている人はわかるだろうが、その症状は決して軽くない。
 毎回毎回、トイレで「大」を済ませる度に、痛みと出血に悩まされている。
 苦しみが日常的であるという点においては、他のどんな病気とも比肩しうるものではないだろうか。

「癌」との闘病記なら、フィクション、ノンフィクション、数多くある。
 数年前に大流行した小説では、ヒロインが「白血病」にかかり、命を喪った。
 命の尊さを訴えるとき、そういった生命を奪ってしまう病気は、常に最前線のものとして取り扱われる。

 しかし、命の尊さを訴えるのなら、毎日の悲喜交交を形にする、というのも有効な手法のはずだ。
 恋愛の大切さを知るために失恋しなくてはならないのなら、悲しい小説ばかりが世に溢れていることになる。
 しかし実際は、ハッピーエンドの小説だって、恋愛の素晴らしさを謳っている。

 だから、「痔」を主軸に据えた小説だって、命の尊さを訴える力があると思うのだ。

 と思うのだが、どうだろう。

                     






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